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契約書AIレビューサービスを徹底比較!

契約書のレビューの補助を行ってくれるAIレビューツールですが、現在では様々な会社がサービスをリリースしています。しかし、どのサービスがどういった特徴があり、どういった機能があるか知りたいという方も多いでしょう。そこで本記事では契約書AIレビューツールの比較について解説します。

目次

AIによる契約書レビューサービスとは?

AIによる契約書レビューサービスとは、契約書をアップロードすることでAIが自動的に契約書のレビューを行ってくれるサービスのことをいいます。
AIがその契約書の条項の抜け漏れや不利となっている事項や修正案の提案をしてくれるため、非常に短時間で契約書のレビューを行うことができる点が魅力のサービスです。
注意が必要なのはAIが行うレビューはあくまでも選択肢の提案に留まります。最終的にAIの提示する条項を盛り込むかは法務が判断する必要があるため、全てをAIがやってくれると勘違いしないようにしておきましょう。

契約書AIレビューサービスのメリットや主な機能

では、契約書AIレビューサービスの主な機能はどのようなもので、どのようなメリットがあるでしょうか。ここでは主な機能とメリットについて解説します。

主な機能

契約書AIレビューサービスの主な機能としては、①レビュー支援機能②契約書案の作成支援機能③契約書の管理機能の3つが挙げられます。

  • レビュー支援機能
    契約書をアップロードするとAIが自動的に契約書を判別し、抜け漏れや欠落している条項、不利な条項などを指摘してくれる機能です。リスクを段階別に指摘してくれる機能を持つものもあります。

  • 契約書案の作成支援機能
    契約書の作成や修正案の作成に当たって、テンプレート条文の提案や修正案の提案をしてくれる機能があります。サービスによっては日本語のものだけでなく英文のものにも対応しているケースがあるので、自社が取扱う英文契約の頻度によってはこうした機能を有するものを選んでも良いでしょう。

  • 契約書の管理機能
    契約書をデータベース化し管理する機能があります。こうしたデータベース化により後日類似の契約書を作成する際にはこうした契約書の条文を参照して作ることができるようになりナレッジの共有に役立ちます。また、契約書の期限アラート機能を有しているものもあり、契約書の期限が近づくとアラートによってお知らせしてくれるため契約書の更新を逃してしまったといった事態を避ける事ができます。

契約書AIレビューサービスのメリット

契約書AIレビューサービスのメリットには以下の様なものがあります。

  • 業務の効率化
    AIによる修正案の提示や抜け漏れの指摘などが一瞬でなされることから、これまでの契約書審査や作成に要していた時間の大幅な短縮化を図ることができます。

  • 対応品質の平準化
    AIがチェックを行い、条文の抜け漏れや不利な条項の指摘をしてくれることから経験の少ない若手法務部員によるレビューであっても一定の品質を確保することができ、対応品質の平準化を図ることができます。

  • ナレッジの共有
    前述の通り契約書AIレビューサービスは締結済みの契約書をデータベース化することが可能です。そのため、過去に同種の案件でどのように対応したのかという情報やノウハウが蓄積され、それについて誰もがアクセス可能となるという状態になります。このようにナレッジの共有を図ることができるのも契約書AIレビューサービスのメリットの1つです。

サービスを比較する際の注意点

様々なメリットのある契約書AIレビューサービスですが、様々なサービスが提供されています。そこで、サービスを比較する際にどういった点に注意すべきでしょうか。ここでは注意点について解説します。

自社の業務とマッチしているか

前述の通り契約書AIレビューサービスはレビュー支援機能だけでなく契約書の管理機能を有するものもあります。しかし、法務部門の業務範囲によっては契約書の作成支援やレビュー支援があれば十分で、契約書の管理機能は不要といったケースも考えられます。
そのため、導入しようとしているサービスの機能が自社の業務とマッチしているかという点には注意が必要です。

契約書のファイル形式はマッチしているか

WordファイルやPDFファイルに対応しているのはもちろんのこと、紙の契約書が多い場合にはOCR機能を有しているかという点には注意しておきましょう。OCR機能とは画像やスキャンした文書に含まれる文字をコンピュータが読み取りWordファイル等に変換する機能のことを言います。
OCR機能があると紙の契約書をスキャンすればそれをそのままWordファイルなどに変換して編集作業をすることができます。このように紙の契約書が多い会社ではこういった点には注意が必要です。

英文契約書に対応しているか

自社が取り扱う英文契約書の数や割合にもよりますが、英文契約書が一定数ある場合には英文翻訳機能やレビューが英文契約に対応しているものを選ぶ方がより業務を効率的に進めることができるでしょう。

おすすめのサービス比較

契約書AIレビューサービスには様々な製品があります。ここではおすすめのサービスについて比較していきます。

LegalForce

LeagalForceは導入者数No1と導入実績が多い点が特徴のAI契約審査プラットフォームです。契約書をドラッグするだけでAIによって契約書の条項の抜け漏れや不利な条項、抜け落ちといったリスクの指摘を受けることが可能です。また、英文契約書にも対応が可能となっている点もポイントの1つです。
その他、契約書ひな形の豊富さも魅力で弁護士が監修するひな形を1400点以上搭載しています。

GVA assist

GVA assistの特徴は弁護士が監修した契約書の審査基準だけで無く、自社の基準も併用した契約書のレビューが可能な点が特徴のサービスです。
OCR機能を搭載しているため、紙の契約書からでも効率的に契約書レビューを進めることが可能な点は魅力です。

LAWGUE

契約書の作成や修正に当たって発生する作業の1つとしてインデントの乱れなど体裁の崩れを修正する作業が発生するケースが少なくありません。LAWGUEはこうしたインデントの乱れなどを自動で検知し、自動で補正・修正してくれる機能を有しています。そのため、契約書の作成や修正案の作成を非常に効率よく進めることが可能です。

LeCHECK

LeCHECKは和文だけで無く英文契約書も契約書ファイルをアップロードすることで一瞬で不利な条項や抜け漏れ、リスクとなる条項を指摘してくれる機能を有している点が特徴のサービスです。
契約書作成やレビュー支援だけで無く更新期限アラート機能も有しているため契約書管理も可能な点が魅力です。

LawFlow

LawFlowはクラウド上に契約書をアップロードすることでAIが抜け漏れや注意点などを指摘してくれるサービスです。
同サービス最大の特徴はサービスの普及拡大を目的として無償でサービスの利用が可能な点です。予算が不要となるため、まず導入してみるといった方法が取れるのは同サービスの魅力と言えるでしょう。

インテリジェント契約チェッカー

インテリジェント契約チェッカーは、契約書レビューに特化したサービスです。契約書の抜け漏れやリスク判定などをしてくれますが、そのリスク判定も自社の基準での判定も可能なため、自社のチェックポリシーに沿った契約書チェックも可能な点が魅力のサービスです。

まとめ

契約書AIレビューサービスには様々なサービスがありますがどのサービスにも得意な分野や特化した部分があるため自社にとって適切なサービスを洗濯する必要があります。本記事を参考に自社の課題や業務範囲にマッチした契約書AIレビューサービスを選択するようにしましょう。

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この記事を書いた人

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