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今更聞けない企業法務の基礎知識について解説

コンプライアンス意識の高まりなどから企業の法務部門や関連部門の重要性は高まりを見せています。こうした部門に配属された場合、どういった点を押えておけば良いのか、何から勉強を始めれば良いのか分らないという方は少なくないでしょう。
そこで、本記事では今更聞きにくい企業法務の基礎知識についてわかりやすく解説します。

目次

企業の法務部門で必要とされる能力

企業法務での基礎知識に触れる前にまずはどのような能力やスキルが企業の法務部門で必要とされているのでしょうか。ここでは企業の法務部門で必要とされる能力について解説します。

法的知識

法務部門の中心となる業務には契約書審査業務や法律相談業務があります。こうした業務では民法や商法などの様々な法的知識を活用して契約書や相談内容を確認し、自社にとって法的リスクがないか、軽減できないかを検討していくことになります。
そのため、法的知識はコア業務の土台となるため必ず身につけておく必要があります。

文書作成能力

法務部門では、契約書をはじめとして様々な文書を作成する事になります。そのため、文書作成能力は法務では必須の能力といえるでしょう。
文書作成能力には文章能力もありますが、それだけでなくWordなどのソフトの操作といった点も重要となります。特にWordは使用機会が多いため、契約書の作成などで用いる機能については押えておきたいところです。

プレゼンテーション能力

あまり法務と関係ないと思われがちですが、プレゼンテーション能力も重要です。というのも、法務担当者は社内での企業法務研修やコンプライアンス研修の講師を行なう機会が少なくありません。
こうした場面ではプレゼンテーション能力は極めて重要となります。また、依頼部門に対して法務の見解を説明する際にもプレゼンテーション能力は重要となります。このように営業部門等だけではなく、法務部門においてもプレゼンテーション能力は求められる能力の一つとなります。

企業法務で押えておきたい法律の基礎知識

法的知識が企業法務における業務の基礎となりますが、具体的にはどういった法律の分野の知識を押えておけば良いのでしょうか。ここからは企業法務で押えておきたい法律の基礎知識について解説します。

民法

民法は契約や損害賠償についてなど、ビジネスに関わる分野が定められており、法務部員だけでなくビジネスに関わる人であれば押えておきたい法分野です。
民法では、総則、物権、債権、親族、相続と5つの分野に関して定めがあるため条文数が多く非常に広範囲にわたって定めが置かれている点が特徴です。そのため、民法を勉強しようとすると範囲が非常に広く、何から手を付けて良いのか分らないという状態になりがちです。
まずは契約と関係する条項の多い債権や所有権などについて学べる物権、そして契約締結と関係する意思表示に関わる定めのある総則から勉強していくのが良いでしょう。

会社法

会社法は会社の設立、運営などについて定めた法律です。ガバナンスなどを担当する場合には会社の機関(株主総会・取締役会など)とそれぞれの役割については必ず押さえておきたいところです。
会社法は専門性が高く、会社の運営に当たっては必須の法分野となるため、法務担当者としては習熟しておきたい法律です。
勉強する際にはまずは会社の機関とそれぞれの役割や意思決定の手続きなどから勉強していくと良いでしょう。

独占禁止法

独占禁止法は、事業者間の公正かつ自由な競争を促進し、消費者の利益を図ることを目的とした法律です。
独占禁止法の特徴は違反時に課される可能性のある課徴金が高額になる可能性やレピュテーションリスクなどの大きさから違反時のリスクが非常に高い法律である点にあります。
独占禁止法が規制する行為類型は以下の6つがあります。

  • 私的独占
  • 不当な取引制限
  • 事業者団体による競争制限行為
  • 企業結合
  • 独占的状態
  • 不公正な取引方法

自社の事業が規制対象になるかを確認するに当たっては公正取引委員会のガイドラインなどが非常に参考になります。独占禁止法を勉強する際には全ての規制をいきなり押えようとするのではなく、自社の事業から見て規制対象となり得る類型を押えていく方が勉強しやすいでしょう。

企業法務で押えておきたい文書作成(Word)の基礎知識

企業法務は法的知識だけがあればできるものではありません。文書作成を頻繁に行なう法務部門ではこうした文書作成に用いるWordについても基礎知識は押えておく必要があります。
そこでここでは企業法務をする際に押えておきたいWordの基礎知識について解説します。

変更履歴の記録

契約書の審査業務では、相手方から契約書のドラフトを受け取る場合や、自社のひな形を相手方が修正をしたものを受け取り、それを審査するといった流れが一般的です。
その際にはどこを自社が修正したのか、相手方と共有できるようにしておく必要があります。そこで用いるのがこの変更履歴の記録です。
変更履歴の記録をオンにすると、削除や加筆といった変更を行なった箇所が強調して表示されるため、変更をどのように行なったのかが一目で分かるようになります。
法務で契約書審査をする際には必ずといって良いほど利用する機能なので、契約書を開いたらまずはこの変更履歴の記録をオンにする癖を付けるようにしましょう。
変更履歴の記録は「校閲」タブから「変更履歴の記録」を押すことでできます。

比較

2つの文書のどこが違うのかを確認する際に有効なのが「比較」の機能です。比較は2つの文書を比較し、変更があった箇所を強調して表示してくれるため、どこが変更されたのか一目で分かるようになります。
比較は、「校閲」タブから「比較」を押し、比較する2つの文書を選択することでできます。

書式のコピー

契約書の修正を行なっている際に体裁が崩れてしまってどのように修正すれば良いのか分らないといった事態は法務部員なら誰しもが経験したことのあるところでしょう。
こうした際に役立つのが書式のコピーです。
通常のコピーは選択した文字列をコピーし貼り付けることができますが、書式コピーは体裁だけをコピーするため、崩れてしまった体裁を合わせることが可能です。
書式コピーは「Ctrl」+「Shift」+「C」で、貼り付けるときは「Ctrl」+「Shift」+「V」で適用することができます。

法務部内のナレッジをリーガレッジで活用

法務部の業務は専門的なものが多いため、業務の基礎知識が属人化しやすくナレッジやノウハウの共有や管理が難しくなりがちです。
リーガレッジでは過去に締結した契約書をデータで管理するため法務部員全員が内容をその内容を活用して新たな契約書に活かすことができるためナレッジやノウハウの共有に活用することができます。
ナレッジの共有や管理でお悩みの方はリーガレッジの導入をご検討ください。

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